和洋国府台女子中学校高等学校

教科

探究探究活動における【アンケート調査と統計】とは?

2020.08.20

令和2年度から高校で始まった探究授業。探究を進めるにあたって必要なことは自ら課題を見つけ、それを解決していく力です。そのために必要な力の一つが、データを収集してどのように分析するかということ。PPDACというサイクルを教えていますが、それがどのようなものなのか、探究科の高橋先生に聞いてみました。

探究授業の中で、高橋先生はどのようなことをご指導されているのでしょうか。
アンケート調査と統計について話をしました。探究授業においては、自分の考えや意見を方向付けるため、または裏付けるためのデータを取る必要性が出てきます。そのデータの取り方と集計・分析の方法について説明しました。
アンケート調査ですか!具体的な内容を教えてください。
統計的問題解決過程(PPDAC)の段階の一つである「データの収集」そして「分析」の方法を簡単に講義し、実際にアンケートを作成してもらいます。
PPDACとは何でしょうか。
PPDACとは課題解決における各段階を
・Problem(課題の設定)
・Plan(計画)
・Data(データの収集)
・Analysis(分析)
・Conclusion(取りあえずの結論) に分けた考え方です。この手順をくりかえすことで学びを深めます。一般的にはPPDACサイクルと言われることが多いです。

探究をするには探究授業「世界史B」の具体例にもある通り、課題の設定が必要です。自分の課題に対して、計画をたてて進めていきます。
計画とはどのようなものですか。
どのような調査・分析を行えば、課題を解決するために適したデータを取ることができるかを考えます。PPDACサイクルにおいて、とても重要な段階です。
どのような形式でアンケート調査の作成はおこなわれたのでしょうか。
今回は、Googleフォームでのアンケートの作り方・取り方を講義し、実際にアンケートを作成してもらいました。集計後に、統計的な手法を使って、いかに集めたデータを分析していくかについても触れましたが、そこについては、数学や情報の授業等も通して、段階的に習得できるようにしていきたいですね。

自分の意見を述べるときに単なる印象で話していては説得力が生まれません。客観的なデータをもつことで、話に説得力が生まれます。だから、PPDACサイクルをしっかりと意識してデータを活用してほしいと思っています。
基本をしっかりと身につけた生徒が目指すアンケート調査は質の良い結果を生み出し そうですね。
はい。PPDACサイクルを意識すること、そして、これまでに探究基礎で学んでいる「言語技術」「質問づくり」のスキルを活かすことで、適切なアンケートを作成し、データを集めることができると思います。 そして、最終的には、自分なりの結論や主張に辿り着き、効果的なプレゼンテーションやレポート作成等にも活かしてほしいですね。
効果的なプレゼンテーションが身につくとこれからの実社会で特に有効ですね。
はい。実社会で通用する学びこそ探究授業の学びならではです。現段階では基本的なPCスキルと情報とを共有した学びを深めたいと思います。
探究授業で学んだ生徒の生き生きと発表する姿を想像すると本当に楽しみです。 高橋先生、貴重なお話をありがとうございました。
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