体験を大事にしている和洋国府台女子中学校の社会授業。今年は会社組織のしくみを勉強するために東京証券取引所(JPX)と協力して、実際の起業体験を行なっています。今回は事業計画書について話しをしている授業の模様を紹介します。各グループごとに、事業内容やそれぞれの役割(部署)が決まりました。これから社長を中心に事業計画書をつくっていきますが......。
その1はこちらより
その2はこちらより
みなさんの目標は、起業としてビジネスを成功させることです。ビジネスを成功させて会社に利益をもたらし、納税した上で、投資家に対して利益を分配しましょう!
それでは、仲間と一緒にビジネスチャンスや、いかに利益を出すか、実現可能かなどを考えていきましょう。
それは楽しみですね。しかし、事業が実現できるかどうかを判断するのは投資家です。まずは投資家に対して株式を発行し、ビジネスに必要な資金を集めなければなりません。今回はベンチャーキャピタルであるJPXの方に対して、ビジネスプランを提案します。そこで用いられるのが事業計画書です。
事業計画書ってなんですか?なんだか難しそうで心配です。
事業計画書は、投資家が投資をするかどうかを決めるときに検討する資料です。ビジネスを行うには資金が必要ですが、資金を提供するのは投資家です。投資家に事業の魅力をきちんと伝えられるように、分かりやすい事業計画書を作って、説得力ある説明をしなければ、必要なお金を投資してもらえません。
頑張ります。事業計画書作成するのに注意するべきことはなんでしょうか。
会社内で常にコミュニケーションを図ることが大切ですね。会社という組織の一員
という意識を持ち、グループ内にいる全員でお互いに協力し合うことを心がけましょう。
人数が多いと話合いがうまく進むのか、心配です。どのようにみんなの意見をまとめていけばよいのでしょうか。
グループ内で議論する方法に、「ブレーンストーミング」というものがあります。これは広く活用されている発想法のひとつで、比較的簡単に実施できますよ。
ルールがあって、まずは「批判をしないこと」。他の人の意見に対して、その時点では評価しないことです。
たしかに、「それは無理だよ~」って否定しちゃうことがあります。その案は改善していけば良いものになりそうなのに、はじめから否定されると発言した人は残念な気持ちになりますね。批判しないようにします!
あとは、自由な発言ができる雰囲気も大切です。そして、とにかくアイデアをたくさん出すことです。それを組み合わせたり、改善することを歓迎しましょう。ビジネスマナーの基本、挨拶も心がけましょうね。