和洋国府台女子中学校高等学校

教科

探究探究?調べ学習?その違いは?

2020.07.30

2020年度からいよいよはじまった「探究」の授業。和洋国府台女子高等学校では、国語、数学、理科、社会、英語から教員が集まって探究科を形成し、それぞれの先生の持ち味を生かしながら、新しい教科「探究」の授業を創り上げています。現在の高1から、和洋・特進・進学コースの全コースにおいて、探求の授業が週2時間開講されています。
「探究」の授業では、自分で課題を設定し、解決へと導きます。従来の調べ学習とは何が異なるのでしょうか?今日は探究と調べ学習の違いについて探究科主任の中澤先生に聞いてみました。

ようやくです。前年度から準備をすすめてきて、これまでにないくらい教材研究と会議を重ねて、さあスタートというところで、新型コロナウイルスの影響で休校。出鼻をくじかれてしまいましたが、6月途中から授業を始めることができました。
(生徒は現在どのようなテーマで探究を進めているのでしょうか。
何も準備なくして始めることは出来ません。1学期は探究学習に必要なスキルを身に着ける活動を行っています。これまでにPCの利用方法、リサーチメソッドについて話をしてきました。
いよいよ「調べる」の始まりですか。
ただ、調べるわけではありません。それでは従来から授業で行っている調べ学習と同じになってしまいます。
どういうことでしょうか?
「探究授業は単なる調べ学習ではありません。従来の調べ学習では、与えられた課題で自分たちで調べていきます。いわば、課題設定はすでに行われていて、その枠組みの中で、調べを進めていきます。
先生が課題を決めていたということですね。
はい、そうです。例えば「各国の新型コロナウイルスの影響を調べてみよう」と先生がお題をたてて、それについて調べてまとめていました。
探究は?
課題設定から自分自身で行います。日々の生活で疑問に感じていること、なぜだろうと思うことを見つけ出し、そこから課題設定をしていきます。この活動は言うは易し行うは難し。自分自身が感じる疑問から課題へと高めていくのはとても難しいことです。
でも与えられたものに取り組むのではなく、自分自身で考えていくのは楽しそうですね。
本当にその通りです。楽しさがモチベーションへとつながっていくでしょう。
こういった課題設定は大学に進んでからは言うまでもなく、実社会でも、役に立ちます。高校生として、与えられたものを知識として習得していくことはもちろん必要なことですが、物事に疑問を持ち、問題を設定し、自分自身で考えていくことも必要です。実社会では、問題提起されるわけではありません。答えがないどころか、問題設定を自分でしていく場面ばかりです。この探究活動は、社会人になったときに有益なものになると思っています。
話を伺っていると、私自身も授業を受けたくなってしまいます。
ありがとうございます。ぜひ一度、授業にお越しください。
Page Top