本日はクラスで二つのグループに分かれて授業をしました。
最初にお菓子を頂き、客に出すお茶を点てるグループと新たに扇子を使い、客として床の間の掛物やお花などを拝見する「床の間拝見」を行うグループです。
私は最初にお菓子を頂き、お茶を点てるグループでした。お菓子は二種類のお干菓子です。白くて丸い煎餅に甘めの味噌餡が挟まれたものと、羽ばたく雀の姿を形取った和三盆です。煎餅には雀に関連するという一見「絵馬」の形を思わせる焼印が施されていました。実際それは木の板に木片を付けて音を出す「鳴子」という農具を表しているそうです。それを紐で吊るし、音を鳴らすことで雀など野鳥を稲から遠ざけるという用途で、砂糖菓子の雀が羽ばたいている理由がわかりました。そこから派生した楽器が高知県発祥の「よさこい」の踊りで使われている鳴子です。農具にはあまり馴染みがなくても、楽器ならば見覚えがあるという人は多いと思います。
もう一方のグループでは新たに扇子の使い方を習得し、「床の間拝見」が行われました。掛物は茶道具で第一の道具とされ、その日の茶会の主題を示すそうです。お客様は改めて拝見したことで、何かしらこの日のテーマを感じ取ることはできたのでしょうか。
茶道の授業では、お辞儀をするときの目線(頭だけが下がらないように斜め前を見る)、畳の歩き方、畳に座る位置(縁から24センチ離れる)と相手に対する心遣いに繋がるそれぞれの細かい決まりを、先生方が一人一人に丁寧に指導をしてくださいます。授業で習ったマナーを日常生活から意識し、今後社会に出て働く際にも役立てていきたいです。
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