和洋国府台女子中学校高等学校

Subjects 教科

教科

探究和洋茶道2024 第6回

2024.07.03

今回はクラス全員を、お茶を点てるもてなす側、お菓子とお茶をいただくお客様に分けて授業を行いました。
お茶の点て方、お茶のいただき方、お菓子のいただき方、運び方などの総復習のような授業になっており、これまで学んだことを思い返しながらお茶を楽しむことができました。
もてなす側は美味しいお茶を召し上がっていただくため丁寧に素早くお茶を点て、お客様は感謝を込めて一つ一つ丁寧に所作を行うという、お互いがお互いを思いやる気持ちを持って行動する茶道に再度惹かれました。

今日は天気もよく気温も高かったため少々疲れ気味でしたが、「清風梧竹入」(清風梧竹に入る)「一期一會」という掛物を見て、蒸し暑い気温も、疲れていた心もスーッと晴れやかになり、一回一回の授業を大切にしようと意気込んで授業を受けることができました。

今回頂いたお菓子は「水無月(みなづき)」というお菓子です。
水無月は6月の代表的な和菓子だそうです。ういろう生地の上に、小豆が散りばめられて固められているお菓子です。ういろうのもちもちとした食感にほんのり甘い小豆がのっていて、クラスの方からも好評でした。

水無月はなぜ6月の代表と言われているのか気になったので、授業で教えていただいた事も含めて調べたことをお伝えします。

水無月は1年の半分を乗り切った6月30日に行う、夏越の祓(なごしのはらえ)という行事に関するお菓子だそうです。半年の間に溜まった穢を落とし、夏を乗り切ろうという思いが込められています。

夏越の祓の時に水無月を食べるという文化が始まったのは平安時代のことです。当時、暑い夏を乗り切るために幕府や宮中では氷を食べていたのですが、庶民は氷を入手できなかったため、氷に見立てた切り方をした水無月を食べたのが始まりだそうです。

現代では簡単に手に入る氷ですが、水無月を食べるという工夫が込められた伝統行事が今もなお引き継がれているのは日本の魅力だと感じました。

私達は今年で卒業するため、残り半年、暑さを乗り切って最後まで和洋生として学びきりたいと思いました。これからも茶道の授業を通して日本文化に触れていきたいです。

▶前回の記事はこちら

Page Top