本日の授業では、前回と同様にクラスを2分割にしてお客様にお茶とお菓子をもてなすという所作を学びました。
お菓子は水面(みなも)というお菓子でした。水面のように、「水」の様子を表現した上生菓子は、夏によく使われます。
今回は授業で茶花にも登場した「ムクゲ」について調べてみました。
ムクゲは奈良時代に渡来した植物で、漢名の「木槿」に由来します。アオイ科フヨウ属に分類され、ハイビスカスやフヨウの仲間です。夏の炎天下でも花を咲かせる一方、冬の寒さにも耐える花木という特徴から古くから栽培され、全国各地で見ることができます。
ムクゲは非常に花に種類が多く、桃色・藤色・白色など多彩であり、八重咲品種もあります。よく見かける白地で花の底が赤い花を咲かせる品種は「日の丸」や「底紅」と呼ばれますが、茶人の千 宗旦がこの花を茶花として非常に愛したことから「宗旦 ムクゲ」とも呼ばれています。
ムクゲの花言葉はお茶の精神に似ています。「信念」「尊敬」など、これらはお茶の理解に繋がります。ムクゲの花は朝に咲き、夕方にはしぼんでしまうため「槿花一日の栄」と例えられています。美しさは一瞬のうちですが翌日には新しい花が咲き出して生命の強さを感じられます。
そんなムクゲのように今年の夏も暑さに負けず日々精進していきたいと感じました。
みなさんもぜひこの夏、ムクゲを探してみてはいかがでしょうか。