和洋国府台女子中学校高等学校

教科

探究「楽しい!」探究型授業で予想を超える生徒の反応

2020.08.28

新設された高大7年制 和洋コースの探究型授業とはどんなものなのでしょうか。和洋コース第1期生の担任をしている外国語科の丹羽先生に実際のクラスの雰囲気や英語の授業の様子をお聞きします。

クラスの雰囲気はいかがですか。
実に嬉しい反応なのですが、実際の授業を受けた生徒から「授業が楽しい」と聞きます。振り返ってみると、授業最初のオリエンテーションで『探究型授業』の説明をしっかりと行ったことが良かったと思っています。
オリエンテーションではどのような説明をしたのですか。
大きく2つのことを伝えました。1つ目は、『探究型授業』において、チームの一体感が必要なので、そのためにはいろいろな個性を尊重する多様性が欠かせないということ。2つ目は深い学びをするという目的意識をもって、テストの点数だけを評価と思わずに学習意欲を維持し続けてほしいということです。
オリエンテーション後、授業の様子はいかがですか。
私が担当するコミュニケーション英語Ⅰの授業では、「海外の人に、自分の好きな日本を英語で紹介する」という課題を行いました。ただ教科書の内容を理解するだけでなく、生徒自身が興味のあることを紹介するので、学びが自分事になります。そのため、目的意識を失わず、学びを進めることができるのです。これが、PBL型授業の利点です。
PBL型授業とは何でしょうか。
PBLはProject-based Learningの略で、日本語では課題解決型学習や問題発見解決型学習などと訳されています。

つまり、教師が知識を教えこむ授業ではなく、生徒が自らの探究心で課題を解決しながら学びを深めていく学習スタイルですね。ここではプレゼンテーションが苦手な生徒も、「友達に上手に伝えたい!」と思うようになってきて、自然と人に伝える能力が養われるんです。
実際の授業の様子はどうですか?
生徒一人一人の発言や発表が多いですね。今まで、なかなか発言できなかった生徒も、グループワークを通じて、表現する喜びや達成感を得ているように思います。これが「楽しい」という感想につながったのでしょう。
クラスの前向きな雰囲気がとても感じられました。今後の課題や展望は?
課題としては、知識の定着が挙げられます。しかし、本校が進めている、ICTを用いた授業形態も大きな助けになっています。探究型の学びが生徒の「授業を受ける楽しさ」につながっているように感じます。
さらに和洋の探究型授業は飛躍しそうですね。
実は、和洋が長い伝統の中で受け継いできた学びには、たくさんの探究学習が含まれていました。これをさらに進化させ、未来につながる教育を生み出していきたいと考えています。
これまでの和洋が探究の授業の礎になっているのですね。探究型授業を実際に受けている生徒一人一人の向上心が大変すばらしいです。さらに和洋の探究型授業は飛躍しそうですね。
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