和洋国府台女子中学校高等学校

教科

芸術リコーダー上達への道 (10) 「ビブラート」

2019.09.27

リコーダー上達への道「千絵とリコーダー」
【これまでのお話】
(1)「出会い」
(2)「2つの課題」
(3)「音を出す意味」
(4)「合わせるもの」
(5)「背景」
(6)「新たな課題」
(7)「BとG」
(8)「終え方の工夫」
(9)「エルガー」

今週も、千絵さんはレッスンを受けにきています。

先生・・・先日のレッスンの時に、杉田先輩が言っていた「ビブラート」って、テレビ番組にある、カラオケの上手さを競う「評価」の一つにあるものと同じですか?
その通り・・・ビブラートとは音を伸ばすとき、基準となる音の高さは保ちながらも、音程を揺らすものなんだ。
音程を揺らすと良いことがあるんですか?
堀さんは、ビブラートがついている音、ついていない音の違いを、どのように感じる?
・・・ビブラートのついている音は・・・音に変化が生まれ表現が豊かに感じます。ついていない音はピュアで澄んだ感じがします。
・・・そもそも人は変化するものにひかれるんじゃないかな・・・例えば、メトロノームの一定のリズムより変化のあるリズム。一つの音より、様々な高さの音を組み合わせ。そして、真っ直ぐ伸びた音より、変化のある音の伸ばし・・・のような。その変化に規則性があるとなおのこと・・・だと思うんだよね。
変化にひかれる・・・言われてみると・・・!
そのように多くの人は、伸ばす音にビブラートがついていると、変化を感じとり、それに魅力を感じていると思うんだ。
そうですね・・・以前から、先生と私のリコーダーの音に違いを感じていましたが、その一つがビブラートだったんですね。
そうだね。
リコーダーでのビブラートのやり方はどうするんですか?
ふむ・・・少し遠回りになるけど、リコーダーの特性から・・・リコーダーは一つの音を吹くときに、息を吹く強さを変えたらどうなる?
やってみます。
強く吹くと音程が少し上がって、弱く吹くと音程が少し下がっているように感じます。
そうなんだ。リコーダーは息の強弱で、音程が若干変化する特性があるんだ。その特性を利用するんだ。
・・・ということは、息を強くしたり弱くしたりするってことですか?
FU- fu- FU- fu-・・・息を吐きながら、強弱をつけるって、すごく難しい・・・
おなかを使って息をコントロールするのは、慣れるまで難しいよね・・・おなかでのコントロールでなく、比較的簡単に息に強弱を付けられる方法があるんだ。
えっ、どうするんですか?
のどと舌の奥を使う方法なんだ・・・といっても、のどや舌の奥を意識しなくていいよ!・・・じゃあ、練習方法だけれど・・・まず声を出して「ヨイヨイヨイヨイ」と言ってごらん。
ヨイヨイヨイヨイヨイヨイヨイヨイ・・・
そうそう、当然だけれどしっかり言えているね。では次に、口の先は「ヨ」の形から変えずに「ヨイヨイヨイヨイ」って言ってごらん。
(口先の形を変えずに・・・)ヨイヨイヨイヨイヨイヨイヨイヨイ・・・
OK、できているね。では、今の口の形のまま、声を出さずに「ヨイヨイヨイヨイ」って言ってごらん。
(声を出さずに・・・?息の流れだけってことかな・・・)(ヒョヒィヒョヒィヒョヒィヒョヒィ)
そうそう!良い感じ!「ヒョ」の時と「ヒィ」の時と、息の流れる量はどうなっている?
!!・・・「ヒョ」の時は多くて「ヒィ」の時は少なくなっています。
そう、この方法だと自然に息の流れに強弱が生まれるんだ・・・なぜ強弱になるかわかる?
・・・のどの空気の通り道が、「ヒョ」の時広く、「ヒィ」の時は狭くなっています。「ヒィ」の時は舌の奥が持ち上がって、結果的に狭くなっているんですね。
そう。だから演奏するときに、のどや舌の奥は意識しなくても大丈夫・・・この息の流れ(ヒョヒィヒョヒィヒョヒィヒョヒィ)のまま、リコーダーを吹くと音にビブラートがつくんだ。
あっ、できました!
うん、いいね。・・・一つの音を伸ばすロングトーンで、ビブラートをやるのは比較的簡単だけれど、曲の中で上手く表現していくのは、時間がかかると思うよ。あせらず練習していこう。
はいっ!・・・では先日の課題であった音の切り方の確認をお願いします!

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