和洋国府台女子中学校高等学校

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理科放課後サイエンスチーム「植物の不思議~レインボーフラワーを作ろう」

2019.07.01

実習に力を入れている和洋国府台女子での理科授業。その様子を少し垣間見る機会を提供できればと考えて、小学生を対象に理科実験を行っています。6月22日に「植物の不思議~レインボーフラワーを作ろう」をテーマとして、理科実験『放課後サイエンスチーム』を開催しましたので、その模様をお伝えします。

6月22日の今年度第3回「放課後サイエンスチーム」は「植物の不思議~レインボーフラワーを作ろう」というテーマでした。1時間半の中で盛りだくさんの内容だったようですね。
はい。植物には、たくさんの面白いつくりやはたらきがあります。それを少しでもお伝えしたくて、五つの実習を行いました。小学校低学年の方にはちょっと大変だったのですが、本校理科部の中学生が、がんばって教えてくれました。
「サイエンスチーム」では小学生を理科部の中学生が、サポートするのですね。
はい。今回は中3が別の行事でいなかったので、2年生3人、1年生5人がサポートしました。実は、理科部には小学生の時「サイエンスチーム」に参加して本校に入学したという生徒が何人もいます。先輩が優しく教えてくれたように今度は自分も、と積極的に参加しています。
よい伝統が受け継がれているのですね。
今回は理科部員の妹さんの参加も何人かありましたよ。
人に教えることは、生徒にとってもとてもよい勉強、体験になります。今回の実習でも、私が「植物の水の通り道をなんといいますか」「めしべの中には何がありますか」「植物が緑色なのは何のためですか」など質問したとき、小学生が答えられずにいると、「道管です。」「胚珠~」「光合成をしてデンプンを作るためで~す。」など元気に答えてくれました。
実習内容はどんなことをしたのですか?
まずは「レインボーフラワー作り」です。植物に無害な美しい色水を吸わせて、白い花を4色に染め分けていきます。今回はガーベラとカスミソウを染めてみました。
二つ目は「花のつくりをたしかめよう」です。リンドウの花をピンセットを使って分解し、台紙に貼り付けていきます。セロテープでしっかり貼ると半年以上鮮やかな色がそのまま残る標本になります。観察や標本つくりになれた中学生が、ていねいに教えていました。
三つ目は「クロマトグラフィーで色素を分解しよう」です。
「クロマトグラフィー」というのは難しそうですね。
はい、クロマトグラフィーは、さまざまな物質が混ざっているものを分ける方法で、いろいろな研究に使われているのですが、最初に開発されたのが植物の色素を分けるという研究でした。
有機溶媒を使うので、普段は高校生以上でしかやらないのですが、今回は安全に配慮しながらやってみました。赤ジソの葉から取り出した緑色の液から、オレンジ・黄色・青緑・黄緑そして赤紫、と最大5つの色がろ紙の上に分かれていくのを観察できました。
同じ手法を使って水性カラーペンの色の分離実験もやったのですが、こちらはペンと水とコーヒーフィルターなどを使ってご家庭でも安全にできます。
夏休みの自由研究のテーマにしてもよいですね。
最後は顕微鏡観察です。今回は花を中心に実習したので、花粉を見てみることにしました。同じ花粉で植物の種類によっていろいろなかたちをしているので面白いです。
参加者の感想はいかがでしたか。
皆さんから、わかりやすく、どれも面白かった、充実していたなどの感想をいただきました。また、サポートの中学生が親切で優しかったのでうれしかった、という感想もありこちらもうれしくなりました。
次は夏休み直前になりますね。
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