和洋国府台女子中学校高等学校

教科

芸術リコーダー上達への道 (7) 「BとG」

2019.07.04

リコーダー上達への道「千絵とリコーダー」
【これまでのお話】
(1)「出会い」
(2)「2つの課題」
(3)「音を出す意味」
(4)「合わせるもの」
(5)「背景」
(6)「新たな課題」

レッスンの次の日の土曜日。
千絵さんは放課後「学生ホール」でお昼を食べてから帰ることにしました。
体育館1階にある食堂「学生ホール」は生徒たちでにぎわっています。

あっ、村島先輩!こんにちは!
村島:あっ、こんにちは!
先輩、ここでお昼ですか?
村島:そう、部活まで時間があるから、ここで杉田とお昼なんだ。あっ、杉田とは初めてだよね。・・杉田、この前話した中1の子!
杉田先輩、初めまして!中1の堀千絵です。よろしくお願いします!
杉田:どうも・・・杉田です
村島:杉田はとても物知りで賢いんだよ。そしてとても食いしん坊なんだ(笑)・・・よかったら一緒に食べない!?
えっ、いいんですか!
村島:もちろん!・・・私、ここのベーカリーコーナーの焼きたてパンがすごく好きなんだ~
杉田:チョコクロワッサンがおすすめなんです!!
村島:杉田、好きだよねチョコクロワッサン(笑)
・・・私もそれ、買ってきます!
・・・
・・・最後の一つ、買えました!
村島:ではっ、いただきま~す・・・(モグモグ)・・・あ~幸せ!!(*ˊᵕˋ*)
・・・おいしい!!
杉田:「サクサク」としたパンの食感に、「しっとり滑らか」なチョコレートの組み合わせが、なんとも言えないですな~
(*ˊᵕˋ*)・・・ところで先輩・・・リコーダーの質問して良いですか?
村島:もちろん!私たちでわかることなら。
昨日のレッスンで運指表を見たんですが、その運指表の一部の音に「B」と「G」というアルファベットが書いてあったんです。そのアルファベットの意味は何ですか?
杉田:それは「バロック」と「ジャーマン」なんです。
「バロック」と「ジャーマン」?
杉田:「B」はバロック、イギリス式で、「G」はジャーマン、ドイツ式。リコーダーのタイプの違いをあらわしているんです。
そうなんですね!・・・どんな違いがあるんですか?
杉田:指使いの異なる音があるんです。わかりやすいのはソプラノリコーダーでの「ファ」の音です。低いドの音から、指を下から順番に開いて「ファ」を出しているんだったら、それはジャーマンなんです。
あっ、私、ジャーマン式です。
杉田:運指表には、タイプに合わせた指使いがそれぞれ書いてあるんです。
村島:私はバロック式を使っているんだよね。
杉田:村さんの使っているアルトリコーダーもそうだけど、ソプラノリコーダー以外は、基本バロック式なんです。
そうなんですね。(村島先輩、アルトリコーダーなんだ)・・・指使い以外に違いはあるんですか?
杉田:「バロック式の方が音質が良い」・・・と聞いたことがあるのですが・・・私には、音質の違いはわからないですな。
じゃあ、バロック式とジャーマン式、どっちがいいんですか?
杉田:大きさの違うリコーダーと運指をそろえられるメリットがあるから、バロック式をすすめる声が多いんですが、小学校では運指が順番のジャーマン式を採用しているところが多いんです。見方によってそれぞれメリットがあるから、どちらが絶対いいとは言えないと思うのです・・・うん。
 
村島:・・私みたいにアルトリコーダーもやってみたければ、バロック式にすれば良いかも。ちなみに、久保先生はジャーマン式を愛用してるんだよ。杉田のソプラノリコーダーはジャーマン式だっけ?
 
杉田:そうです。
わかりました。しばらくは今使っているジャーマン式で練習を続けます。・・・ところでバロック式とジャーマン式の見分けとかあるんですか?
村島:リコーダーのケースや、リコーダーの背面に「B」とか「G」とか書いてあることが多いよ。
杉田:・・・製造会社によっては「E」と書いてあるリコーダーもあるんですが、それもバロック式なんです。あとアルファベットが書いていない場合は、トーンホールの大きさを見ると良いのです。
トーンホールの大きさ・・・?
杉田:バロック式とジャーマン式で、トーンホールの大きさが異なる場所があるんです。リコーダー前面のトーンホールで、吹き口から数えて、4つ目より5つ目が大きければバロック式、逆ならジャーマン式なんです。
「ファ」の時に押さえる穴と、「ミ」の時押さえる穴ですね。・・・ということは、私のジャーマン式のリコーダーは「ファ」の時に押さえる穴の方が大きいんですね。
杉田:そうです。
先輩、詳しい説明をありがとうございます!
村島:・・・バロック、ジャーマンどちらであっても、時には「サクサク」と歯切れの良い演奏、時には「しっとり滑らか」な演奏ができたらいいね。ちょうど、このチョコクロワッサンのように!(笑)
 
杉田:・・・村さん、ちょっと強引だよ・・・うん。

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