和洋ラウンドシステムは教科書をくりかえし学習することで定着をはかると聞いていますが、何度も同じことをくりかえすのでしょうか。
いいえ、基本的には教科書を5回くりかえしますが、ラウンドごとに目標としていることが違います。
それではラウンド1では何を目標としているのでしょうか。
はい、何度もリスニングをすることで、英語の音に慣れ、そして、細部はわからなくても概略理解ができることを目標としています。
リスニングだけで集中力を維持することは困難ではないでしょうか?
はい、そこで、ストーリーの場面場面をイラストにしたものを用意します。イラスト数枚を教員からの質問で確認しながら、その単元で利用されているキーワード(新出単語)を音で理解します。その後、場面場面のイラストをみて、ストーリー順になるように並べ替えます。
その通りです、イラストの並べ替えをすることで、結果的に何度も英語を聞きます。そしてストーリーの概略をつかめるようになります。
いいえ、『なりきりスピーキング』と呼ばれる活動をします。
ストーリー上に現れる登場人物になりきって、英語を読みます。この時も教科書本文を見ず、教科書本文CDを聞き、耳から聞こえてくる音を頼りに真似をして英語を発声します。登場人物になりきる努力をするので、『なりきりスピーキング』と名づけられています。シャドーイングと呼ばれる学習方法に近いと思います。
はい、生徒全員が教科書CDを持っているので、家庭学習でもCDを聞き練習することができます。授業で扱った単元を家庭で『なりきりスピーキング』することで少しずつ定着することができるでしょう。
できるようになるまでですね。最低でも30回くらいは練習する必要があるでしょう。
● 『なりきりスピーキング』でCDの真似をすることで練習をする