今日の茶道ではクラスを2つに分け、洗心亭入口の格子戸の開け方・閉め方と、和室での座り方・にじるという移動の実践を行いました。
授業では先生が掛物とお花の話をしてくださるのですが、私は掛物の話に興味を持ったので
授業で聞いたことや、自分でも調べたことについて紹介していきます。
今回、2箇所ある床の間には、それぞれ「清風入梧竹」という3代前の校長先生直筆の掛物と、「千利休の座像」が掛けられていました。
5月になり季節の変わり目になったので、季節に合わせて掛物を始め花入れやお道具を変えていくのが茶道の世界では一般的だそうです。「清風入梧竹」は、少し夏を意識した文言の掛物になっています。
千利休の座像は、利休の絵と遺偈と呼ばれる句が書いてあります。千利休の命日である春にこの掛物を掛けて利休を偲ぶという事を茶道ではするそうです。
【利休遺偈】
人生七十 力囲希咄 吾這寶剱 祖仏共殺
堤我得具足一太刀 今此時天抛
千利休は切腹をしたという史実もある事から、様々な解釈がされるこの言葉ですが、調べると面白い解釈も出てきて、千利休の人生について考えるきっかけとなりました。
この言葉の中に千利休がどんな気持ちを込めたのかは本心はわかりませんが、私はこれからの人生を悔いなく過ごしていきたい、そして茶道の授業を通して季節の色々な掛物の意味や、背景についても知りたいと思いました。
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