和洋国府台女子中学校高等学校

教科

英語繰り返しの効果を考えるー和洋ラウンドシステム

2022.03.04

本校では2017年度から新たな英語教育ー和洋ランドシステムーを始め、今年度で5年目を迎えました。
和洋ラウンドシステムを始めてから生徒の英語力向上につながったこと、逆に授業担当の教員が「もっとこうしたら効果的なのではないか?」と考えることなど様々なことがありました。
和洋ラウンドシステムは「このようにすれば上手くいく」という絶対的な答えがあるものではなく、毎年新たなことを取り入れながら進化しています。

一方で、絶対に揺るがないものもあります。
それは「スモールステップでくり返すことによって英語の習得を促し、自分で表現できる幅を広げていく」ということ。

今回は和洋ラウンドシステムが進化した形として中学2年生の授業を紹介します。

短期・長期の両面でくり返す



①短期的な繰り返し
中学2年になると英語で表現するためのルール(文法)の幅がグッと広がります。新たなものを学ぶときには短期集中で繰り返しをすることが理解の定着そして英語を使うことのできる自信につながります。
しかし、単に同じことをくり返しても面白くありませんし、何より生徒に「英語を使っている」という実感が湧きません。
だからこそ、聞く→読む→話す→書くという順番で英語に様々な角度から触れることによって、英語のルールの理解を深め、少しずつ自分で使えるようにしていきます。
また、テストと聞くと嫌なイメージを持つ方もいるかもしれませんが、この流れの中で単語や文法の小テストもこまめにしていきます。これらは努力すればした分だけ成績が上がるので、生徒たちは「次こそは満点を取るんだ!」のように目標を持って自分で進んで勉強したり、クラスメイトと一緒に問題を出し合ったりしています。こうした一つ一つの積み重ねが彼女たちの英語力を確実に育てています。


②長期的な繰り返し
一度習ったことでも時間が経つと記憶が薄くなっていってしまいます。
そこで和洋ランドシステムでは普段の授業の中で既に習った英語を使うのはもちろんのこと、3学期に教科書の物語の内容を英語で自分で表現する活動を行います。
自分で表現するには、単語や文法という知識が必要になってきます。こういった知識は必要だと感じた時に一番身に付くもの。忘れたころに復習をしながら、さらに英語で表現できる幅を広げていきます。


ペアワークをフル活用
私たち外国語科は、英語はコミュニケーションでできることを広げみなさんの世界を広げる道具だと考えています。
コミュニケーションは相手がいて初めて成り立つもの。よって、英語の授業の中でもペアやグループで活動することがたくさんあります。
このクラスメイトとの関係が、英語を好きになるきっかけになったり、クラスメイト同士で教えあったりするきっかけになっています。


今後の展望
現中学2年はいよいよ来年度は中高一貫の真ん中のステージへと進んでいきます。
ここまでで英検4級は約80%、3級は約40%の合格率を叩き出し、また2級まで既に取得済みの生徒もおり、英語を使ってできることの幅も広がってきました。
中学3年から高校にかけては英語の授業でも社会に目を向けるような題材に触れることが多くなっていきます。きっと「英語ができたから新たにこんなことを知ることができた!」と生徒が実感することも多くなっていくと思います。
英語の学習を楽しみ着実な英語力を育みながら、世界についてより広く知り、グローバル(国際的)な感覚を養いつつローカル(自分の周り)から行動していくことのできる生徒に育って欲しいと願っています。

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