和洋国府台女子中学校高等学校

教科

英語オンライン課題で和洋ラウンドシステムもパワーアップ!?

2020.06.11

新型コロナウイルス感染拡大防止のために、長期にわたっての休校。実際の授業と同じことはできませんが、少しでも家庭学習で語学力を向上してほしいと願うもの。

英語科では動画を使ったオンラインの授業を学習支援の一環として展開しています。生徒が学校に来られない制約がある中で、どのように生徒の学習を効果的に支援できるのかを英語科の教員間で議論を重ねました。

和洋ラウンドシステムのエッセンスをどう活かすか

和洋ラウンドシステムの柱の1つに「生徒の実生活に即して英語でコミュニケーションをする」というものがあります。ビデオ会議システムを使った授業形態もアイディアとしてはありましたが、生徒1人1人とコミュニケーションを取りにくいという短所があり、別の方法を模索しました。

そこで考えついたのが、教員が動画を通じて生徒に英語で質問をし、それに対し生徒が文字で答えを送るという方法。教科書の内容だけでなく、生徒たち自身の日常についても質問をします。

「それでは、生徒が質問に答えてそれで終わりじゃないか!」そんな声が聞こえてきそうですが、そんなことはありません。

生徒からの回答を教員が適宜確認し、生徒全体に対してコメントやフィードバックを送ります。こうすることによって、実際の授業で行われるコミュニケーションに近いものを実現しています。

遠隔授業だからこそ出来ること


生徒の様子を見ながら授業の進度を調節する。これが実際の授業の利点の1つです。これができないのは生徒にとっても教員にとっても大きな痛手です。これをどうクリアするか。

今回、英語科が用意した課題は生徒が何度も繰り返し動画を見ることができるようにしています。

現在の自分の英語の力に合わせて、生徒が自分のペースで取り組めることを大切にしました。

例えば、比較的早いペースで課題を進め、残りの時間で英検対策などに取り組む生徒もいますし、繰り返し動画を見ながらじっくりと学習を進める生徒もいます。授業を何度も受けているようなものでしょうか。

そして、生徒は動画視聴後にフォームを通じてコメントをします。そうすることで、休校中でも、一人一人の学習状況を把握して、適宜コメントを返すことができました。

遠隔授業から学んだこと


ライヴ授業に勝る集団で行う語学学習はないでしょう。しかし、自分のペースで学ぶことができるオンライン授業にもメリットがたくさんあります。たとえば、「授業だと時間が決まっていて最後まで理解できず終わってしまうけれど、時間をかけて細かく内容理解できたのが良かった」とコメントをくれる生徒もいました。

これまでの経験をいかして、オンラインでの活動が実際の授業を補完していければ、さらに充実した教育内容となると考えています。いわばハイブリッド授業です。今回の遠隔授業で培ったノウハウを活かし実際の授業をさらにパワーアップしていこうと考えています。

Page Top