和洋国府台女子の英語教育『和洋ラウンドシステム』。このシステムを中学校に導入して3年が経過しました。いよいよ1期生が今春に高校生となります。最近、保護者や生徒から聞こえてくる声があります。
和洋ラウンドシステムは高校でどうなるの?
今回はこの疑問に対して、外国語科、直井先生にインタビューしました。
3年が経過した和洋ラウンドシステム
和洋ラウンドシステムも3年経過しました。まずは、ここまでの感想は?
はじめての取り組みで悩むこともありましたが、多くの先生方から助言を受け、ここまでたどり着くことができました。何よりも、生徒が一生懸命に取り組んできたことが大きいと思います。
はい、学内にとどまらず、他校からの先生にも見学にお越しいただきました。中には兵庫県から遠路はるばるお越しいただいた先生方もいらっしゃり、恐縮してしまいます。見学にお越しいただいた先生方からはいつも前向きなコメントをいただき、本当にうれしく思います。
高校で和洋ラウンドシステムはどうなるの?
和洋ラウンドシステムは中学で終わり、高校ではどうなるの?という声が聞こえてきますが。
そういう声があるのは聞いています。しかし、ここではっきりとしておきたいことは和洋ラウンドシステムは中高6カ年にわたって行うものであるということです。和洋ラウンドシステムに秘めたエッセンスは変わりありません
英語を聞いて理解することから始め、自分の言葉で表現する力を最終的に養います。そのプロセスで繰り返し(ラウンド)が手段として用いられます。つまり、言語を習得するプロセスで英語を学んでいくということ、これこそがエッセンスです。
また、学習内容を「生徒の日常生活」や「身近な社会での出来事」に関連づけて学ぶというのも和洋ラウンドシステムの大切なエッセンスの一つです。このことにより、教科書の内容が生徒にとって自分の事となり、「英語を理解したい」、「英語で表現したい」という意識が高まります。
中学英語と高校英語の違い
それでは中学英語と高校英語の違いはどのような点になるでしょうか
中学では、教科書のストーリーと生徒たちの「日常」を関連付けることを意識し、授業が行われます。このことにより、生徒たちは教科書の登場人物たちとあたかも友達であるように、彼らのこと、そして、自分たちのことを英語で表現するようになっていきます。自分たちが言いたいことを英語で言えるようにしながら、自然と英語を学んでいきます。
高校では、今度は生徒の日常を「身近な社会」、そして「世界」とつなげることを意識し、授業が行われます。
例えば、日本文化が海外からどう見られているかを理解したり、自分たちが伝えたい日本文化が何かについて考えます。多様な文化や価値観を知った上で、自分自身がどう考えているかを述べられるようにするというところも大きな違いだと思います。
また、高校では「コミュニケーション英語」と「英語表現」と2種類の授業があります。相互で連携しながら和洋ラウンドシステムを行なっていきます。英語表現の授業では、コミュニケーション英語で学んだことをより発展させ、プレゼンテーションやエッセイライティングを行います。
先ほどお伝えした通りエッセンスは変わりません。リスニングから導入し、教科書のレッスン内容を可能な限り生徒の日常生活や社会での出来事と関連づけながら学びます。そして、英語で自己表現できる生徒を育てます。
はい。中学生と高校生では習熟度が違うのは当然です。身の回りのことだけでなく、社会に目を向けて行ってほしいと思っています。和洋ラウンドシステムの進化形といえるかもしれません。
和洋ラウンドシステムの進化形、なんだか格好いいですね!
格好いいのは、英語を使いこなしていく生徒たちです!!