和洋国府台女子中学校高等学校

教科

理科【じゅん菜池】「え?ウナギが住んでいる?」身近に広がる自然についての特別講演会開催

2020.01.25

和洋国府台女子の理科教育では、実生活とも結びついた学習を意識しています。そのコンセプトで行われる活動の一つは、地元じゅん菜池を利用した学習です。

中学1年生では春の遠足で訪れ、冬には自然観察のフィールドワークを行います。そして中学3年生では、総復習として、じゅん菜池の自然と自然保護について、講演を聞きます。フィールドワークと講演会は「ジュンサイを残そう市民の会」の方たちに講師をお願いしています。この会は、現地で稀な動植物の保護活動を熱心に行っている会です。自分たちの生活している空間のすぐ近くでうごめく動植物の様子について知ることができるのは大変貴重な体験でしょう。


市川市は都会?答えはYes&No!


千葉県市川市は交通の便が良く、住宅街が広がっているベットタウン。そのようなイメージをお持ちの人も多いと思いますが、じつは自然あふれる場所もたくさんあります。その場所のひとつは、じゅん菜池。ボランティアの方たちの力もあって令和の時代でも、昔から続く自然が守られています。

え?ウナギ


カワセミ、コガモ、ナツアカネ、ニホントカゲ、スッポン、コブアリノスアブ、アカシジミ、ジュンサイ。共通しているものといえばなんでしょうか?答えは「じゅん菜池で出会えるかもしれない動植物」。絶滅危惧種になっている動植物も含まれており、その生態に迫ることができるのもじゅん菜池の特徴です。特に、じゅん菜池の一部は自然保護区となっていて、意図的に道の整備がされておらず、縄文時代から続く自然をそのまま生かしています。

本日のスライドではカモとウナギが格闘している写真を見る機会にも恵まれました。まさか、こんな近くにウナギが生息しているとは!

生徒の反応は?


生徒から寄せられたコメントをいくつか紹介します。

1年生のときにじゅん菜池に行った時には「鳥きれいだな」くらいにしか思っていなかった。しかし、池には歴史があって、このような方々の支えがあって私たちが美しい自然を見れると思うと、受け継がないといけないと思いました。

市川市の古き良きじゅん菜池には自分の思ったよりもたくさんの生物が生息していて、その中には、絶滅危惧種といった貴重な生物も多く生きていることがわかりました。

じゅん菜池を本当に愛しているということが伝わる講演会だった。

1年生の遠足で行ったじゅん菜池を深く知ることができました。ほかの公園では見ることができないような動物がたくさんいることがわかりました。1年生のときとは違った視点でじゅん菜池を訪れてみたいと思います。


さいごに


今回の企画は「ジュンサイを残そう市民の会」の会長であり、本校元教諭の禿先生をはじめ、野鳥や昆虫の専門家でもある田中直義氏など多くの方の協力もあり、執り行うことができました。ありがとうございました!

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