では、もう一度「主は冷たい土の中に」を吹いてごらん。
今、リコーダーを吹いているとき、堀さんは何を意識した?
はい・・・さっき先生に教わった音の出し方と、音の高さや長さについて意識しました。
そう、そうだよね。だけれど、音を出すことだけに集中してしまうと、大切なことを見失ってしまうんだ。
曲を演奏するということは、ただ音を出すことではなく、音楽を奏でるということなんだ。
音楽は流れていくんだ。その流れを感じ、流れの中での1つの音というとらえ方が大切なんだ。そうとらえないと、1音1音がバラバラでまとまりのない演奏になってしまうんだ。
!!・・・(確かにメロディーの流れを考えず、音をだすことだけしか意識しなかったかも)
例えば、朝のあいさつ「おはよう」は、一つの流れで言うよね。「お、は、よ、う」ってあいさつする?
普段の会話では、言葉の流れを、まとまりごとに、自然に表現できているんだ。音楽も同じ様に、まとまりごとに自然な流れを意識すると良いんだよ。
まとまりごとに、自然な流れ・・・頭ではわかるんですが、どのようにしたらいいんだろう・・・
ピアノの先生にもよく言われます。「歌うように演奏しなさい」って。
「歌うように演奏する」には「音楽の流れを意識して演奏する」ことも含まれているんだよ。では、堀さんこの曲の出だしを実際に歌ってごらん。
いいね!歌では音楽の流れが表現できているね。では、今の歌のイメージのまま、音楽の流れを意識してリコーダーで吹いてみよう。
そうそう!いい感じ!この曲のメロディーは滑らかなので、リコーダーでもさらに滑らかに演奏してごらん。
~♪(そうか、音を出すのは音楽を奏でるため。音楽全体の流れを意識し表現することが大切なんだ!)
だいぶ慣れてきたね。今日はここまでにしておこう。次はピアノとあわせるから。
・・・さて、複数の楽器で演奏するときに大切なことがあります。それは何でしょうか。
回答は一つじゃないよ。まず自分で考えてみる習慣があると、結果として深い学びにつながるから、来週までにいろいろ考えてみて。