和洋国府台女子中学校高等学校

教科

芸術リコーダー上達への道 (2) 「2つの課題」

2019.05.08

リコーダー上達への道「千絵とリコーダー」
【これまでのお話】
(1)「出会い」


ある金曜日の放課後。千絵はレッスンを受けるために、4階の音楽室に向かいました。音楽室手前の準備室は先生方の部屋になります。

先生はここかな?(トントン)失礼します!
はい、どうぞ!
こんにちは。堀です。先生、これからリコーダーを教えてもらうことはできますか。
30分位なら大丈夫だよ。じゃあ音楽室に移動しようか。
よかった!よろしくお願いします。・・・先生、毎日4階まで上り下り大変ではないですか?
そうだね。階段の上り下りは大変だけど、気に入っていることが二つあるんだ。
えっ、何ですか?
一つは、音楽室からの景色。沢山の緑と大きな空がお気に入りなんだ。
良い眺め・・・。空、広いですね!
・・・もう一つは何ですか?
それは・・また今度! 堀さん、リコーダーは持ってきた?
はい、小学校で使っていたソプラノリコーダーを持ってきました!
では、堀さんの状況を確認したいので、この曲を練習しよう。知ってる?
フォスター Massa's in De Cold Ground(主は冷たい土の中に)
あっ、小学校の時に歌いました。中間部のメロディーが特に好きです!
優しいメロディーだよね。では、始めよう。堀さんは楽譜読める?
ピアノを習っているので、少しは読めます。
じゃあ、最初のメロディーを吹いてみて。
ふむふむ・・・なるほど・・・。堀さん、リコーダーを吹くときに、多くの人がおちいる2つの罠があるんだよ。堀さんも罠におちいっているよ。
罠・・・!!?
少し大げさに言いすぎたけれど、「音の出し方」と「メロディーの吹き方」に関する2つの課題なんだ。まずは、音の出し方から・・・。堀さんは小学校でリコーダーの音の出し方をどのように教わった?
Tu-Tu-Tu-で吹くように教わりました。こんな感じです。
そう。確かにTu-Tu-Tu-なんだけれど、気を付けなければいけないのは、口の中の空間なんだ。
口の中の空間?
口の中の空間がせまい状態でTu-で吹くと、音の出だしにアクセントがつくことがあるんだ。
アクセント・・・!。ピアノの先生に教わりました。たしか「目立たせる」とか「強調する」って意味ですよね。
そう。口の中がせまいと、舌でせきとめた息が急に流れるので、出だしが強くなることがあるんだ。それでアクセントがついているようにきこえるんだ。もちろん、アクセントが必要な曲を演奏する場合はそれで良いのだけれど、意図していないのにアクセントがついてしまうのは良くないよね。
確かにそうですね・・・。先生は、吹くときにどのようにしているんですか?
私は「オ」の口を意識してTu-で吹いているかな。堀さん、リコーダーを使わず息づかいだけやってごらん。
(「オ」の口でTu-Tu-Tu-)先生、それでも少しアクセントがついているように思うんですが。
あとは、舌の使い方かな。舌の先が口先近くにあるんだったら、少し引いてごらん。口の先は空間がせまくなっているから、少し広い部分で舌を使い息をコントロールする感じで。リコーダーでやってごらん。
(「オ」の口でTu-Tu-Tu-)
先生どうですか!?
いいね!とってもいい。その吹き方を基本としよう。
わかりました!(口の中を少し広くし、舌を空間の広い部分で使う感じなんだ)
それではリコーダーでもう一度、出だしのメロディーを吹いてみよう。
・・・うん、音の出し方はよくなったね。
よかった!・・・先生、もう一つの「メロディーの吹き方」の課題ってなんですか。
・・・ここで質問しよう。堀さん、君は本当にメロディーを吹いている?
えっ・・・(どういうこと・・・)

~ 続く ~

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