第75回卒業式を挙行いたしました
2025.03.08
令和7年3月6日に第75回卒業式を挙行いたしました。
学校長式辞
高校3年生の皆さん、卒業おめでとう。保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。
お母さんお父さんと手をつないで小学校の入学式に出席してから始まった義務教育9 年間と高校3 年間は生徒と言われた時期ですが、今日が最後です。特に高校の3年間は社会人になる直前の時期でした。自分で考え、自分で判断して、行動することが多くなった3年間だったと思います。18 歳から法律的に大人扱いになっています。この4 月から多くのことを世の中は大人として君達を見ます。自分自身で責任を持ちながら、行動することになります。ここで学んだことを基盤に、自分に自信を持ちながらも謙虚に色々なことを吸収して、凜として生きてください。
君達の学年からは新しいカリキュラムとなり学習する科目がそれまでと変わりました。また修学旅行にも探究が入り、大学と行政と企業と連携して現地視察と問題解決に向けた話し合いや発表もおこないました。社会の色々な人達と接することで、新たな発見があったと思います。本校において君達はまさにパイオニアです。
そこで社会に出てからの糧になることを2つお話しします。
これから社会に出て迷ったり苦しくなったとき、和洋国府台で生活した日々を思い出して下さい。どんな時でも楽しいことばかりではなくて、多感な君達は悲しい思いをしたり悩んだこともあったでしょう。それでも皆さんは今ここから羽ばたこうとしています。悲しいことも苦しいことも乗り越えてきました。乗り越え方は色々で、果敢に壁をよじ登って超えたり、遠回りをして乗り越えたり、涙が枯れるほど泣き尽くして吹っ切れたり、と色々あったことだと思います。どんな形にしても乗り越えたということは、その経験が何かを掴んでいるはずです。そして誰かが支えてくれていたはずです。この10 代の生活を
糧に心を折らずに羽ばたいていて下さい。高校3年間で経験しながら培った力を信じてさらに磨きをかけて下さい。君達は1 人ではない。一緒に生活し一緒に喜び一緒に苦しみ一緒に励まし合った友達がいます。この友達は今親しいだけではない。これから10 年20 年30 年50 年と長く友達となることでしょう。また和洋は私立学校なので教員の転勤がほとんどありません。10 年20 年経っても誰か懐かしい教員が居ます。何か話したくなったらいつでも遊びに来て下さい。
もう一つ頑張れる糧は、君達がこの学校に入学し毎年私が4 月に君達に言っていることです。覚えていますか。「夢を持とう」「目的を持とう」です。苦しいときでも諦めずに頑張れば、夢が実現すると思えば、前に進む力になります。疲れたら休んでもいいから、回復したら夢に向かって一歩ずつでも前に進めば、力が湧いてきます。夢に向かっているうちに、夢が変わるかもしれない。それでもそれまでの努力はプラスになります。目的を忘れてただ生活するのではなく、夢・目的を持って羽ばたいて下さい。
最後に70 年以上続いたこの制服を全員が着て和洋国府台女子を飛び立っていくのは、この卒業式が最後です。君達は伝統をつなぎながら新しい和洋を作る原動力でした。ありがとう。誇りに思っています。君達もこの学校を誇りに思って下さい。
本当の最後に、ご卒業おめでとうございます。