和洋国府台女子中学校高等学校

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探究和洋茶道 15

2022.10.22

高校3年生では総合探究の時間に茶道を行っています。授業での取り組みを探究係の生徒が紹介していきます!

10月17日(月)3年G組 探究係 U.Rさん/S.Aさん

幸運なことに前回の記事と行ったことが同じなので趣向を変えて特別編にしたいと思います。茶道のT先生とO先生に質問をさせていただきました。

生徒:茶道を始めることになったきっかけをお教えいただけませんか。
T先生,O先生:和洋国府台女子中学校の茶道部に入部したことがきっかけです。
生徒:おふたりは我々の先輩なんですね。
生徒:なぜ茶道を教えられるようになられたのですか。
T先生:お茶を習っていた先生に、*お許状を取ることにより、教える事でより深い学びを得ることができると勧められたためです。
O先生:茶道を十代から始めたことでお茶のある人生を長いスパンで考えることができ、お許状を取ることができました。お茶の魅力に取り憑かれてどんどん深みに入っていきました。
[注]許状—内容を学ぶことを許可するもの
   免状—ある内容を身に着けたことを証明するもの

生徒:一番印象に残っているお菓子はなんですか。
T先生:お気に入りのものはたくさんありますが、とらやの「雪餅」。真っ白な雪餅を初めて見たときは衝撃を受けました。
O先生:1時間ぐらい話さないと足りないほどですが、お干菓子の吹寄せです。授業でも扱う予定ですので、美しさを楽しみにして いてください。

生徒:季節のお花やお菓子をどのように選んでいますか。
T先生,O先生:お花は家で育てているものから選んでいます。季節の微妙な変化が現れるため、その時に1番見てもらいたいものにしています。生花ですので思うように咲かないときもあります。
生徒:今度からより真剣にお花を見るようにしたいです。
T先生,O先生:お菓子は和菓子屋さんと話し合って決めています。茶道の時間に扱っているお菓子は注文品が多いです。味だけではなく知ってほしい行事や季節の言葉にちなんだ名前の和菓子を選ぶようにしています。お菓子と一緒に 季節を感じてほしいです。

生徒:座右の銘についてお聞かせください。
T先生:日々是好日(いちにちこれこうにち)
  いい日も悪い日も明日の自分の糧になるという意味です。
自分を励ますことができる言葉です。お茶の映画のタイトルにもなっています。映画も観てほしいです。
O先生:一日清閑一日福(いちじつせいかんいちじつふく) 
簡単に言うとすごく忙しい中にも何物にもとらわれない自分の時間をもつ事は、この上ない幸福であるという意味です。
和洋の掛物にもあります。授業で掛物を紹介するときは言葉の意味も味わってほしいです。

生徒:これが最後の質問です。和洋生に大切にしてほしいことはありますか。
T先生:常に向上心を持って、おおらかに過ごしてほしいです。
O先生:朗らかである事は和洋生の特色のひとつだと思います。そこを十二分にのばし、のびのびとあなたらしく生きてほしいです。
生徒:ありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。

 また、今年の十月八日は十三夜でした。
お月見というと満月といった印象を抱いてしまいますが、十三夜の月は満月になる前の月で少し欠けています。欠けた月にも美しさを見出す豊かな感性によって風習化した十三夜、皆様はどうお過ごしになりましたか?
本日の茶道の授業では「毬栗きんとん」をいただきました。
十三夜は栗や豆が収穫できる時期であることから「栗名月」や「豆名月」とも呼ばれています。毬栗きんとんはその名の通り栗の実の周りがトゲを模したかのように見える餡に栗とつぶあんが覆われており、一つで栗の魅力を五感で楽しむ事ができる和菓子となっています。


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