和洋の特色の一つに理科教育があります。実験・実習を重視し、3年間で90項目以上の実験を行
います。五感をフル活用し得た情報と知識を結びつけ、定着をより強固なものにしていきます。
和洋を知ってもらう一環として、実験や実習の様子を少しずつ紹介していきます。
■大気の測定
学年全員で大気の測定をしました。多くの生徒は、排気ガスの影響が少ない地域に住んでいること
がわかり、安心した様子でした。測定結果は学園祭で展示予定です。お楽しみにしてください。
和洋では3年生になると、自分のテーマにそって特別に研究を行います。二酸化窒素(NO2)と
いう気体は車や工場の廃棄ガスにふくまれていて、生物に影響を与えることを授業で学びました。実
際に、大気汚染物質のNO2がどれだけ含まれるか測定を行いました。
まず、自宅付近に測定のカプセルを取り付け、24時間後に取り、排気ガスに含まれるNO2がどの
ぐらい含まれているか収集します。
収集したカプセルに試薬を入れると、カプセルの中の液体が反応し赤色をしてきました。赤色が強く
なると二酸化窒素が多く含まれており、この色の違いを吸光度計ではかり、グラフにしました。
自宅付近では少ない値が出て、生徒は一安心。近年のデータを見てもNO2などの大気汚染物質は減
少傾向にあり、大気汚染が改善していることがわかりました。
■バックナンバー
【1】 ガスバーナーの使い方
【2】 エビの観察
【3】 プラスチックの分類
【4】 アジの解剖
【5】 日本科学未来館